新亜光学工業のオートアイリス

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アイリスの仕組み

カメラのレンズに付いた部品で、光の量を調整する装置が「アイリス」。
この名前は、私たちの瞳の「虹彩」にその構造が似ているから名付けられています。
「虹彩」とは瞳の黒目(瞳孔)の周りに存在し、日本やアジア系の方であればこげ茶~薄茶色の部分です。
「虹彩」は、瞳に入る光を調節するため、延びたり、縮んだりすることで瞳孔の大きさを変化させる働きをしています。
「虹彩」は英語で「iris(アイリス)」なんですね。
「アイリス」によって調整される光の度合いは「F(F値)」で表現されます。
「F+数字」で表記され、例えば、F1.4 、F4といった具合です。
Fの後の数字が大きいほど、絞りが絞られてて、レンズを通る光が少なく、数字が小さくなるほど、絞りが開かれて、レンズを通過する光が多くなるということになります。
光が多ければ明るく、光が少なければ暗くなるわけです。

光の量とピント

「アイリス」でF値を大きくすると光が少なく、絞られ、ピントが合っている様に見える範囲が広くなります。
逆に、F値を小さくすると、ピントが合っているように見える範囲が小さくなります。
つまり、「アイリス」は、光の加減だけでなく、ピントの範囲の調整にも一役買っているのです。
例えば、ポートレート写真などであれば、人物にカッチリとピントがあっていて、背景は少しボケている、という表現をしたい場合、F値を小さく設定すると、満足のいく画像を取ることができます。
ピントが会って見える範囲のことを「被写界震度」といいます。
被写体の手前や奥がボケていることを「被写界震度が浅い」、近くから遠くまで広くピントが合っている状態を「被写界震度が深い」と表現しています。